FIREを目指すITエンジニア

湖国に住むITエンジニアが思った事を日記にまとめます。

IT業界の働き方について

私自身は、IT業界に勤めて約20年となりますが、IT業界未経験だけど、IT業界を目指そうという方が増えているような印象を受けます。そこで、IT業界の働き方について、解説します。

 

IT業界の働き方について

働き方と表現して正しいのかが不明ですが、良い表現が無かったので、このように表現しました。私が思うIT業界の働き方としては、以下の4種類になるかと考えています。

 

  1. SES
  2. SIer
  3. 自社サービス
  4. フリーランス

私としては、全て経験しましたが、この種類別の特徴を以下に書き記します。どの働き方が合っているかは人によりますし、決して働き方を非難しているわけではないという事を予めご了承いただければ幸いです。

 

SES

システムエンジニアリングサービスの略称ですが、業界でSESと言うと、主にこれを指します。

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メリット

  1. 入社のハードルは低めなので、中途未経験でも入りやすい。
  2. 様々な現場を渡り歩く事で、色々な技術に触れられる。
  3. プロジェクトが炎上した場合、途中退場しやすい。
  4. 配属先にもよるが、割と休みは取りやすい。

私自身もIT業界未経験でSES企業に入社しました。最初はテスターとして業務に従事する事が多く、プログラマになるには多少の運もありますが、所属会社の先輩とセットで、現場に配属される事が多いので、所属会社の社員が多く常駐している現場だと、プログラマになるには結構、早かったりします。

 

デメリット

  1. IT業界を知らない人からすると、ただの派遣社員と認識されがち。
  2. マネジメント業務を任せてもらうのはかなり難しい。
  3. プロジェクトを主体的に進める事も難しい。
  4. 配属先と月に140~180時間の契約の為、有給取得、大型連休の場合、下限の140時間を切る為、給料が減るか、残業でカバーする事になる。
  5. エンドユーザーとの関りは、少ない。人によっては、メリットにもなりえる。
  6. 上流工程は任せてもらいにくい事があり、設計が出来ない技術者も多かったりする。

キャリア初期の場合は、色々な技術に触れられるので、かなり良いとは思いますが、30代半ばのキャリアとなると、マネジメントをしたいって思う方も居るとは思います。ただし、配属先の社員がプロジェクトマネージャーとなる事が殆どなので、現実的にマネジメント未経験からマネジメント業務を任せてもらう事はかなり難しい印象です。

 

また、20代後半にSES企業勤めの時に合コンで知り合った子と良い雰囲気になりましたが、ずっと派遣で、不安定な印象を受けてたようで、付き合うまでには至らなかったという、悲しい思い出がありますw

SIer

システム・インテグレーターの略称です。

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クライアントとなる法人、個人などからの依頼を受け、クライアントの要望に沿ったシステムを構築し、納品するのが主にSIerの業務です。納品後は、システムの保守やカスタマイズなども行う事もありますし、メーカーや他のSIerからの二次請けで、業務する事もあります。

 

メリット

  1. スキルアップに伴い、上流から下流まで幅広い工程を経験出来る。
  2. マネジメント経験があれば、プロジェクトを主体的に進められる事が出来る。
  3. 経験を積むと、エンドユーザーと関わる事も増えてくる。

私は、今はSIerですが、能力が有り、認められれば、昇給はしやすいイメージです。もちろん、会社にもよるところは、大きいですが、自己啓発的に学習出来、主体的に仕事がしたいという方にとっては、良いのではないでしょうか。

 

デメリット

  1. 保守メインの会社だと、対人能力は向上するものの、技術の向上は望めない。
  2. 小さい企業、もしくは、事業所で、人間関係がこじれると、逃げ場が無い。
  3. 請負で仕事をすることが殆どな事からも、納期などで精神的に病む人は多い。
  4. 嫌なクライアントな場合も同様。

SESは準委任契約なので、これに比べると、納品責任があるSIerの責任は結構、重いです。理想は、SIerで、特定のお客さんもおり、SESもやってる企業だと、社内の人間関係がこじれた時にも、SESでの逃げ道があるので、良いですが、本当に小さい会社だと、それも無いので、精神的には結構、きつくなる印象を受けます。

自社サービス

メルカリなどの自社で、サービスを展開している企業のことを指します。私としては、ニ次請けでは関わったことはありますが、実際にそこで働いたことはありません。メリット、デメリットは私のイメージです。

メリット

  1. 広く認知されているサービスの場合、サービス自体がブランドなので、サービスに携われている事にやりがいを感じる。
  2. 待遇が良い。(私の勝手なイメージ)
  3. 新規機能など企画から携われる場合もあり、クリエイティブな能力も伸ばせる。

友人の話などから、おそらく、こんな感じなんだろうな〜って書いてるので、詳細は割愛します。

 

デメリット

  1. 業績が悪くなると、リストラもありえる。
  2. 自社サービスなので、就業後でも、突発対応をする事もありえる。
  3. 新しい技術習得がしづらい(私の勝手なイメージ)

ここも、人伝に聞いた話や私の想像も入るので、詳細は割愛します。

 

フリーランス

フリーランスは、いろいろな働き方があります。SES企業を通し、現場に派遣される常駐型のフリーランスも居れば、ココナラなどで、請負で、開発をしているフリーランスも居ます。会社員と比べると、リスクがある分、報酬月額は高い傾向にありますが、高い能力と、自己啓発的に学習する方や、主体的に動ける方でないと、続けるのは難しい印象です。私も短期間ではありますが、フリーランスとして活動したことはありますが、私は会社員の方が楽だと感じました。

 

メリット

  1. 報酬月額が会社員と比べて高い
  2. 金融リテラシーが高ければ、会社員よりも節税出来、貯蓄は出来る。
  3. 能力が高ければ、請負でばんばん仕事をこなせるので、報酬がかなり高くなる
  4. 会社のしがらみが無いので、その分は会社員よりもストレスフリー

デメリット

  1. 途中で契約が解消されるなどのリスクがある。
  2. 厚生年金などが無い為、個人的に資産を貯蓄しておかないと、老後に詰む
  3. 対会社だと、どうしても立場的に弱くなる。
  4. 40代以降のキャリア形成を考えておかないと詰む
  5. 常駐の場合、即戦力として見なされるので、技術的な教育はほぼ期待出来ない。

 

総括

どの働き方が良いかは、その人次第でもあるので、何とも言えませんが、中途未経験者は、SESから入るのが一番良いと考えています。いろいろな現場で経験を積む事で、複数のプログラム言語を習得出来る可能性がありますし、先輩社員と同じ現場に居れば、教育体制もばっちりだとは思います。

 

2〜3年くらいの業界経験を積んだら、そこからSESを続けるか、SIerフリーランスになるという選択肢もあるとは思います。個人的には若いうちで、ある程度の業界経験があり、能力が高い人であれば、フリーランスになった方が良いと思っています。

 

大企業は別ですが、20代だと、給料がかなり安いですが、フリーランスの場合、常駐型でも、月に60万くらいの単価となり、間に入っているSES企業に10%は抜かれるものの、金融リテラシーも高ければ、自由に使えるお金は正社員よりも、かなり多いと思います。

 

請負で、ばんばん仕事をこなせるのであれば、月商で100万は軽く超えると思います。いずれにしても、能力が高い事が前提ではありますが、IT業界は、頑張れば夢のある職業だと思います。