前回の続きで、今回が最後となります。私自身のエンジニアのキャリアで思ったポイントなども今回、まとめます。
転職後
グループ企業が使用しているシステムとアプリが併せて8つくらいあったのですが、その保守と改修がメインのお仕事でした。私が入社時は、部長職の方と、私と同じポジションの方が1人が一ヶ月先に入社していました。
そして、今まで全システムとアプリの保守をメインに担当していた方がSESで来ている方だったのですが、その方が契約終了となる事で、私ともう一人のエンジニアで引き継ぎをする事になっていたのですが、私自身の引き継ぎ期間は約一ヶ月でした。システム数と言い、規模間と言い、これは一ヶ月では無理じゃね?っと思い、かなり不安がありました。
続々退職
SESで来ている方は、契約通りに一ヶ月で居なくなりました。その間にアプリの改修もしつつ、システム保守も同時並行しながら行ってたのですが、私自身は、保守は経験が長かったので、いざ、やってみると割と何とかなりました。(笑)
ただし、部長として入社した方は、マネージメントが全く出来ず、業務をこなせないと見なされ、私が入社してから約一ヶ月くらいでクビになりました。(汗)その間も社長から、パワハラに近いような形で、かなり叱責されていたので、ここでやっていけるんだろうか・・・という不安が日に日に強くなっていきました。。。
そして、もう一人のエンジニアも、アプリ改修をしていたのですが、度重なる納期遅延で、精神的に追い詰められ、この方は自主退職しました。部長の方が辞められてから半月後くらいでした。残ったエンジニアは私一人になりました。
無難に保守をこなす日々
実は正社員以外にも、在宅ワークのフリーランスの方が1人おり、その方と共同で業務を進めていました。そして、ある一つのシステムが大規模リプレイスの作業が進んでたのですが、それは別会社さんが進めていました。私たちが保守していたシステムのうち一つが手を離れるのは良かったのですが、フリーランスの方と共同での作業や別会社との仕様打ち合わせなどが結構、延々と続く日々でした。
退職危機と踏みとどまり
システムの大規模リプレイスも無事に完了し、無難な日々を過ごしていたのですが、ある日から社長の圧が強くなりました。エンジニアが1人しか居ない中で、激務をこなしていたのですが、始末書を書かされたりと、精神的にしんどくなった事もあって、いったん、辞意を伝えましたが、状況は改善されたのと、待遇が良くなったので、踏みとどまりました。そして、そこから、半年後、さらに待遇が良くなったので、辞めるという事は一切、考えなくなりました。(笑)そして、現在にいたります。
エンジニアになってからの振り返り
テスターからキャリアをスタートし、今はプロジェクトマネジメントもしつつ、顧客折衝、設計、製造と多岐に渡る業務をこなすまでになりました。元々、上昇志向ではなかったのですが、結婚してから、とにかくお金を稼いで家族を楽にさせたい!っという思いが強くなったから、いくつかの資格を取るようになり、上昇志向が強くなったのだと、思います。また、自宅の周りでは、大企業のお偉いさんが多数、住まれていた事も、自身のやる気に火が付いた良いきっかけにはなりました。
私のスキルセット
言語
- C言語
- C++
- C#
- JavaScript
- Java
- Objective-C
- PHP
- Python
- TypeScript
- Perl
OS
DB
- SQL SERVER
- MySQL
- Postgres
- Oracle
クラウド
- AWS
- OCI
取得資格
- C言語プログラミング能力認定試験 2級
- 日商簿記2級
- 2級FP技能検定
- ビジネス実務法務検定試験®2級
- 二種外務員
- PMP
取得資格の中ではPMPは本当に人生で一番、勉強したってくらいに勉強しました。(笑)取得時に所属していた会社で、PMPの資格取得の奨励金が10万円でしたので、これもあって、本当に頑張りましたね。受験までのハードルが高い事と、受験料が高額である事もあって、本当に一発で合格するように頑張りました。(笑)資格ではなく、実務経験が大事ではありますが、やはり、それなりの年齢であれば、高度な資格の一つくらいは必要とは思います。
現在の待遇について
努力した甲斐あって年収は一千万超えとなりました!また、FP2級で、マネーリテラシーも高めた為、去年の年末調整で還ってくるお金は結構、多かったです。(笑)資格取得で結構、勉強した事と、保守対応により、顧客対応やトラブル対応能力が飛躍的に向上した事も自分にとっては、大きかったですね。日本ではプログラム書くだけだと、待遇はまだまだ安いので、マネジメントが出来るようになり、保守対応など仕事の幅を広げる事が待遇UPの近道だと思います。
最後にこれからIT業界を目指す方へのアドバイス
私の時と比べて、中途未経験でも、IT業界への転職は比較的、簡単になったとは思いますが、中途未経験者で続けられる人は少ないです。私が見てきた中での辞める人の特徴は以下です。
1.思っている以上に業務がこなせない
プログラミングスクールやプログラミング学習サイトで問題をこなせても、業務では思っている以上に仕様をプログラムに落とし込む事が出来ません。一日頑張っても、成果がゼロって事も普通に有り得ますが、数日、成果ゼロが続くと、精神的にしんどくなり、辞めていく人が多いです。実務が問題集のように簡単にこなせると思って入ってくる人は多かったですが、このギャップで、辞めていく人は多かったように思えます。プログラミングスクールなどで、人から教えてもらう事も良いとは思いますが、業務の場合、自分で調べて解決出来る能力を磨かないと、実務をこなすのは難しいです。
2.机に向かってずっと、もくもくではない
プログラマーだと、コミュニケーション取らなくても良いという考えの人が一定数は居ますが、実際はそんなことはありません。むしろ、未経験者のうちは、積極的にコミュニケーションを取るようにしないと、使えない人認定されます。
3.リモートワークは嫌われる
中途未経験者で、IT業界はリモートワークが出来るから良いという方も一定数は居ますが、業界未経験で、何も出来ないうちからリモートワークをしようとすると、コミュニケーションの取るタイミングも分からず詰みます。また、対面であれば、簡単に教えられる事もリモートワークだと、そうはいきません。リモートワークが良いにしても、業務を一人前にこなせるようになるまでは、リモートワークはしない方が良いと思います。コミュニケーションの半分以上は、非言語的コミュニケーションです。要は、教え割れる側の立場の人が分かって無さそうな雰囲気を出していたり、困っている雰囲気を察して、教える側が声掛けをしますが、リモートワークだと、それがかないません。
4.勉強は一生涯続く
IT業界に関わらずにどの業種でも、そうだとは思いますが、新しい技術が出てきたら、それに対応する為に勉強は欠かせないですし、自己啓発的な学習を積極的にしないと、待遇はいつまでたっても安いままです。長く在籍しているから給料を上げろといったような事は通用しません。
私自身、かなり多くの成功もしてきましたし、失敗もしてきました。成功はあまり覚えてないですが、失敗は今でも忘れないものがいくつかあります。辛い時期もあるとは思いますが、今まで、この仕事を続けられているのは、単純にIT業界の仕事が好きなのと、家族の存在が大きいです。このシリーズはこれで終わりますが、これからIT業界を目指す方に少しでも参考になればと思います。