AIは指示の出し方が9割(2)
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今日もこの書籍を読んで得たことをまとめます。
プロンプトとは?
AIに対しての文字列による指示文です。Windowsだと、コマンドプロンプトというものがありますが、これはユーザーからの「コマンド」と呼ばれる命令文を受け取ってコマンドに対応する処理を実行するものです。

コマンドプロンプトで受け付けられるコマンドは、あらかじめ決められたコマンドしか受け付けられませんが、ChatGPTなどのAIは、フリーフォーマットで指示文を受け取るわけですから、私みたいな昔からLinuxなどを操作し、制御形や組込系システムに携わってた人間からすると、とても凄い技術だと感嘆させられます。(笑)
意図しない回答が返るのは自責であると捉える
意図しない回答が返ってくるのはAIが悪いのではなく、自身のプロンプトの曖昧さや具体性が無いことを疑うべきです。人間に曖昧な指示をした場合、ちゃんと仕事が出来る人なら曖昧さ解消のために必ず確認をしますが、AIの場合は、与えられた指示通りに実行します。

気心知れた者同士であれば、通じ合う部分があるので、曖昧でもなんとかなったりはしますが、相手しているのは、あくまでも「0」と「1」しか理解出来ない機械です。そこら辺を強く意識する必要があります。
明確化と具体化
プロンプトの基本は、「明確化」と「具体化」です。
私は現在、英語を学習していますが、日本語で改めて感じる事は、日本人は、言葉を省略しがちだということです。主語が抜けていたり、「これ」、「あれ」、「それ」など、その時、その場に居れば分かるような事や空気を読んだり、言葉の裏を読むといったことが日本人はとても優れていると思います。

ただし、外国の方には良い意味で、そういうのは通じませんが、AIも同じです。いずれは利用者の性格や思考を分析し、文字列に隠された感情を読むようなことも出来るかもしれませんが、今の段階では、そういったことは出来ません。
指示は、「明確」にかつ「具体的」に指示しないと、意図した通りの回答は返ってはきません。
プロンプトの精度を高めるコツ
「明確化」と「具体化」に加えて「意図」を込めることです。AIは、指示されたプロンプトを基にインターネット上の膨大なデータを探索し、最も平均的(無難)な回答を生成するように作られています。
※世界中のユーザーが使うので、そのように無難に設計されています。
しかしながら、プロンプトに意図を込めることで、AIが指示者の思考を深く理解し、平均的ではない指示者向けにパーソナライズされた回答を生成するようになります。意図を込めなければ前述のように偏りの無いバランスが良い回答を生成します。
意図には「賛成の立場で回答して!」、「反対の立場で回答して!」といったものを込めます。そうしないと、無難な中立的な立場での回答が生成されます。また、それだけでなく「筋トレした日の飲酒のデメリットを強調したブログ記事を書いて!」など、回答の方向性を示すことも含んでいます。
プロンプトの分割と手順
大規模言語モデルでは一度に処理出来る情報量に限りがあります。よって、複数の作業が書かれたプロンプトをAIに与えると、AIはその全てに同じように回答しようとするため、注意力が分散し、回答の質が低下します。
人間でもそうですが、基本的には1つのプロンプトに1つの作業とし、順番が重要な作業は、分割した作業を手順とします。そして、順序を決めて番号を振って番号毎に作業を列挙し、指示します。
悪い例
筋肉を付けたいですが、どうすれば良いですか?ジムの選び方、トレーニング方法と筋肉を付けるための食事についても教えてください。
良い例
筋肉を付けるために筋トレをします。以下の手順で回答してください。
手順:
1.ジムを提案してください。住所は大阪市中央区で、予算は月8,000円以内です。
2.器具を使ったトレーニング方法を教えてください。
3.筋肉を付けるための食事を教えてください。
多くの作業を一度にプロンプトに含めると、回答の質が低下するため、このようにプロンプトを分割します。それぞれに回答が欲しい場合は、順序立ててプロンプトを分割します。
壁打ち
AIとのやり取りを重ねることで情報に深みが増します。テニスの壁打ちのようなイメージですね。
例
私は中小企業の採用担当者です。現在、求人サイトを使用しても、なかなか応募が無く、SNSを使った採用を検討している。日本の中小企業では採用にどのSNSが広く使われているかを教えてください。
SNSを使った採用を検討しているのですね。ターゲットとなる年齢層と現在、運用しているSNSがあれば、それを教えてください。
ターゲットとなる年齢層は20代前半から30代半ばです。現在、社内で運用しているSNSはありません。最初はスモールスタートで始めたいですね。
そうであれば、気軽に始められる「X」がお勧めです。実際に採用に使っている企業も多いですが、Wantedlyなど他のサービスと併用して使う事が多いようです。
このようにやり取りを重ねることで、深掘りしていき、方向性などを固めていきます。
まとめ
私自身も書いていて思ったのですが、AIを正しく使うためには、とにかく曖昧ではダメで、明確であることが前提ですが、これって実際の部下の指示出しも改善出来るんじゃないかと思いました。
同じ仲間、部下と仕事をしていく中で、忙しいと、つい指示する際の言葉を省略しがちになってしまいますが、それで認識のずれが発生してしまい、余計に時間がかかってしまったという事が誰しも経験なされてるんじゃないでしょうか。AIを使う意識で、日頃の指示出しも意識すると、通常業務にも良い影響があると感じました。
2回続けてINPUT学習となりましたので、次回は、少し趣向を変えてOUTPUTの場を設けたいと思います!
※本日(2026/2/7)は、京都散策のため、コメントの返信などが遅れます🙇