FIREを目指すITエンジニア

湖国に住むITエンジニアが思った事を日記にまとめます。

「プロカウンセラーの聞く技術」を読みました!

会話の仕方の本は数あれど、聞く事の本はあまり無く、自分にとっても、聞く事の大切さは重要と思ったので、買って読んでみました。


 

印象に残ったこと

聞き上手は話さない

ほとんどの人はそうだと思いますが、聞くよりも、話することが好きな人が多いんじゃないでしょうか。私自身もそうだと思いますし、友達が話している最中にも、自分が話したいことを早く話しなくて、うずうずしてたりする事がありますが、話を聞く姿勢としては、イマイチだなっと思いました。

真剣に聞けるのは1時間以内

これは確かにそうだと思います。今、日本ハムの新庄監督が野村監督にミーティングの時間が長いと、抗議したそうですが、確かに1時間以上かかると、集中が切れてしまいますよね。自分自身も気をつけてる事としては、部下に指導や注意をする際は、15分以内に終わると決めています。そうしないと、肝心な事が伝わりづらいと感じる事が多かったからです。

質問には2種類ある

1つは、誰が質問しても、誰が答えても答えが変わらないもの。もう1つは、聞かれた本人が考えなければ答えが出ない類の内容です。印象に残ったのは、ある昔話で、旅人がその土地の老人に、「次の村までどれくらいかかるか?」っと質問した時に老人は黙って、さっさと行けというようなそぶりをしたそうです。そうして旅人は不親切だなっと思いながらも、歩き始めてしばらくすると、その老人は、「その足では⚪︎⚪︎くらいかかるだろう」っと答えたそうです。なるほどとは思いました。確かに歩くスピードは人それぞれ違うので、この質問が語り継がれている意味としては、勝手な判断で、質問に答えてはいけないという教えを簡潔に示しているためらしいですね。Q&Aサイトを見ていても、文章による一問一答なので、これが当たり前のようにできてない事が多いように見受けられます。というよりも、質問には必ずしも誰もが最適解を導き出せるわけではないと思います。

評論家にならない

実際に自分が言われた事があります。自分が関わっている事で、良くない事があり、何が原因なのかを聞かれましたが、客観的に物事を判断し、事実を淡々と伝えたのですが、お前も関わっている事なのに!っと感じさせて不快にさせてしまいました。自分自身が反省する分には客観的に考えて次に活かせば良いですが、関係者に伝える時は注意が必要だと、この時は強く感じました。

聞き出そうとしない

相手に興味を持つことも良いことかもしれませんが、部下などに失敗した原因などを聞く時は、尋問のようになってしまうと、なかなか話が進まない事が多いです。尋問のように詰めるのではなく、今後に活かす為にも、聞き方は本当に重要だと感じた事は多々ありました。相手に責められていると思わせてしまうと、萎縮してなかなか話せないものです。

まとめ

冒頭で書いたように話す技術については、話し方教室や書籍が多く出回っているのに、聞く事の技術は軽視されているのは分かりませんが、そういう教室や書籍はなかなかお目にかかれません。聞き方一つで相手を気持ちよくさせることもあれば、逆も然りです。聞く技術は話する技術よりも重要な気がしますが、この本を読むと、聞く事の重要さが身に染みて良く分かりますし、過去の自分の経験と照らし合わせてよかったこと、わるかったことの振り返りもできたので、とても良い書籍だと感じました。