FIREを目指すITエンジニア

湖国に住むITエンジニアが思った事を日記にまとめます。

残業代請求(3)

今回からは私が前職に対して残業代請求の依頼から実際に支払いまでの流れを時系列でまとめていきます。身バレ防止のために詳細な時期は多少フェイクが入ることをご了承ください。

弁護士さんへの依頼

数年前の12月頃に全国展開している大手弁護士事務所の無料相談を電話でしていただき、そこで一番、実績のある弁護士事務所にお願いする事になりました。無料相談から実際に事務所訪問までは1ヶ月くらいだったと思います。持ってくるように言われた資料は以下でした。

提出物

  1. 勤怠記録が分かるもの → 私は印刷とデータの両方で渡した気がします。
  2. 就業規則 → 印刷すると、凄いページ数になるので、これはPDFで提出
  3. 終業打刻後に発生した突発対応が分かるメールなど
  4. 直近、12ヶ月分の給与明細

退職する時には請求するつもりでいたので、データはあらかじめ揃えていました。

残業代請求の流れと意向確認

提出物を渡し、ざ〜っと資料の内容を確認してもらいました。弁護士さん的には「残ん行代請求する価値は有る」とのことでした。そこで、残業請求の流れを説明していただき、最終的にどうするか意向確認がありました。流れとしては、↓になるようです。

  1. 弁護士さんと前職企業との交渉
  2. 労働審判
  3. 訴訟
交渉

交渉で終われば弁護士さんの報酬も少なくなり、精神的にも楽です。私の場合は、定かではないですが、訴訟までもつれたので、おそらくは、私以前に残業代請求を行う人が居なかったのかもしれません。訴訟まで発展し、前例を作っておけば、交渉だけで済むでしょうから、やはり泣き寝入りなどせずに、声をあげる事が必要だと強く思いました。

労働審判

交渉が決裂した場合、「労働審判」か「訴訟」のどちらかに進む流れになります。訴訟よりも、労働審判の方が弁護士さん報酬は5%程度、低かったと思います。ただし、「労働審判」の場合、出頭義務があります。3回以内の期日で終了しないといけないとのことから義務付けられているらしいですが、当然ながら平日に行われるので、有給を使わないといけなくなります。

訴訟(裁判)

私の場合は、交渉だけで終わらなかったので、弁護士さんに「労働審判」か「訴訟」のどちらに進むか意向確認がありました。前述のように「労働審判」だと、出頭義務があり、有給を使わないといけないことから、「訴訟」を選択しました。「労働審判」で決着付かない場合は、いずれにしても「訴訟」となるので、出頭義務もあるとなると、「訴訟」に進んだ方が良いと思いました。

まとめ

「交渉」の時は弁護士さんと電話でやり取りをしていましたが、前職からは、「管理監督者なので、支払い義務は無い」との一点張りで、交渉が長引くか、「訴訟」になるだろうと覚悟はしていました。前職の強硬な態度を聞いて、私自身も引くに引けないような形となり、とことんやり合う強い覚悟をその時に持ちました。「管理監督者」に該当するケースなんて、ほぼ皆無でしょうし、自分の働いてきた時間を無駄にするのは絶対にあってはならないと思いますので、私が何度も言うように、残業代請求はそんなにハードルは高くないので、勇気を持って声をあげてほしいと思います。